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カンヌ国際映画祭2023

  • 執筆者の写真: Takako Jacobs
    Takako Jacobs
  • 2024年4月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年4月26日



去年のカンヌ映画祭では日本語映画に大きな注目が集まった。コンペ作品として選ばれた是枝裕和監督の『怪物』は見事に脚本賞とLGBTQをテーマにした作品に与えられる『クィアパルム賞を受賞した。日本作品で脚本賞を受賞したのは濱口竜介監督の 『ドライブ・マイ・カー』以来で、二度目の快挙と大いに話題になった。


そしてみんなのど肝を抜いたのが、最初から最後まで日本語のセリフと日本人の俳優で貫かれるヴィム・ヴェンダーズ監督の『パーフェクト・デイズ』。制作者はなんとユニクロの柳井康治、そして製作総指揮は役所広司。渋谷区の公衆トイレのプロモプロモ映画を作るという企画がヴェンダー監督の元へ舞い込み、そこから監督の望み通り長編フィクション映画へと大変身したという作品。トイレの清掃員となって一見すると平凡な日常から生まれてくる非日常を淡々と演じる役所広司は堂々と主演男優賞を受賞。すべてがオーガニックに作り上げられたナチュラルな作品とも言える。監督と高崎卓馬の共作となった脚本を含めて、日本人キャストやスタッフに自由な選択肢を与えながらも、与えながらも、撮影監督のフランツ・ルスティングと編集のトニ・フロッシュハマーは『ピナ・バウシュ踊り続けるいのち』で組んだ母国ドイツの仲間たち。そんな風に日本人とドイツ人のマジカルパワーを最大限に導き出したヴェンダーズ監督は世界一の魔術師なのかもしれない。



『怪物』記者会見 写真:今井孝子 


『パーフェクト・デイズ』写真:若山和子

 
 
 

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